このサイトでの定義
マインドフルネスとは、意図的に、今この瞬間の経験に注意を向け、それをできるだけ評価や判断なしに見守ることによって育まれる気づきです。
ここでいう「経験」には、呼吸、身体感覚、音、思考、感情、衝動、周囲の環境などが含まれます。
大切なのは、心を空っぽにすることでも、リラックスすることだけを目指すことでもありません。今起きていることに気づき、そこから少し距離をとり、自動的な反応ではなく、より意識的な応答を選べるようになることです。
About Mindfulness
マインドフルネスの基本、仏教におけるルーツ、現代医療への展開、そしてこのサイトでの定義を紹介します。
マインドフルネスとは、意図的に、今この瞬間の経験に注意を向け、それをできるだけ評価や判断なしに見守ることによって育まれる気づきです。
ここでいう「経験」には、呼吸、身体感覚、音、思考、感情、衝動、周囲の環境などが含まれます。
大切なのは、心を空っぽにすることでも、リラックスすることだけを目指すことでもありません。今起きていることに気づき、そこから少し距離をとり、自動的な反応ではなく、より意識的な応答を選べるようになることです。
マインドフルネスは、パーリ語の sati と関係する概念として説明されることが多く、仏教の文脈では「正念」と訳されます。
仏教では、瞑想は単なるリラクゼーション技法ではなく、苦しみを理解し、執着から自由になり、涅槃へ向かうための修行体系の一部として位置づけられてきました。
一方で、現代の医療・心理学で用いられるマインドフルネスは、宗教実践そのものではありません。仏教的な背景を持ちながらも、医療、教育、福祉、職場、日常生活の場で使いやすいように、宗教的教義からは一定の距離を置いて整理されてきました。
信州マインドフルネスセンターで行う実践支援は、宗教への勧誘ではありません。歴史的ルーツを尊重しながら、日常生活とWellbeingに役立つ実践として扱います。
1970年代末、ジョン・カバットジンは米国マサチューセッツ大学医学部で、マインドフルネスを医療現場に導入しました。そこから発展した代表的なプログラムが、MBSR(Mindfulness-Based Stress Reduction:マインドフルネスストレス低減法)です。
MBSRは、慢性疼痛やストレス関連症状に苦しむ人たちに対して、「症状をただ消す」ことだけを目指すのではなく、痛み、不安、ストレスとの関わり方を変えるための8週間プログラムとして発展しました。
ボディスキャン、座る瞑想、歩く瞑想、やさしい身体運動、日常生活での気づきの練習などを組み合わせる点が特徴です。
1990年代には、Zindel Segal、Mark Williams、John Teasdale らによって、うつ病の再発予防を目的とするMBCT(Mindfulness-Based Cognitive Therapy:マインドフルネス認知療法)が開発されました。
MBCTは、MBSRの実践形式に、認知療法の理解を組み合わせたプログラムです。特に、抑うつ気分が少し戻ったときに、自動的な反すう、自己批判、過去や未来への巻き込まれが再燃しやすい点に注目します。
MBCTでは、考えを無理に変えることよりも、「考えは事実そのものではなく、心に現れては消える出来事でもある」と気づく力を育てます。
現在、マインドフルネスに基づく実践やプログラムは、うつ病の再発予防だけでなく、ストレス、慢性疼痛、不安、抑うつ、健康な人のWellbeing向上など、幅広い領域で研究・応用されています。
ただし、マインドフルネスは万能の方法ではありません。効果の出方は、対象者、目的、プログラムの質、指導者の経験、継続練習の有無によって変わります。
研究結果については、別ページで整理しています。
実際の練習方法や、日常生活への活かし方は、音声ガイドや継続のためのヒントで紹介していきます。
また、実践中に不安、眠気、雑念、つらい記憶などが出てくることもあります。そのような困難への対応は、別ページにまとめています。
このページは一般向けの概説です。診断、治療、医学的助言を目的としたものではありません。